は じ め に
1980年12月末から81年2月にかけて北陸地方を中心に降った雪は後に56豪雪といわれるまでになり、歴史の一ページに書きこまれた。
昭和38年以来の豪雪とあって、この降雪期間はもとより、その後も長く尾を引いて、あらゆる面で自然界と人間生活に影響をおよぼしていった。
また、38年とは社会生活も変わり、それだけに思いがけない影響もあった。
そこで私たちはこの豪雪を記録にとどめるとともにその雪の性質や積雪等を調査し、それらがおよぼしたあらゆる影響をいくつかの面をとらえて調査研究してみた。
その内容は、
第1章 豪雪の報道記録
第2章 積雪の性質
第3章 雪層の研究
第4章 豪雪と地下水
第5章 杉の倒木と折損木について
第6章 豪雪の被害と除雪公害
第7章 豪雪がもたらした人間心理
の7つの面をとりあげてみた。この調査研究が何らかの意味で役に立ってくれれば幸いであると思っている。また、調査研究にご協力いただきました下記の皆様に
ここで改めてお礼を申し上げます。
福井地方気象台、大野市、大野消防署、和泉村、
福井新聞、福井放送、大野市有終東小学校
昭和56年8月 大野地球科学研究会