あ て に な ら な い も の
役にたたない諺もかなりみられます。主に動植物に関する諺に多くみられるようで、ただ、
そのような傾向があると認められるものもいくつかあります。また流星や星の諺については、そのときの天気の状態を知ることはできますが、
先の天候を予想するものとしては、信用し難いといえるでしょう。ゲタやテルテル坊主については、言うにおよびません。
『ねこが騒ぐと嵐』
『からすが騒ぐと大風あり』
『すいかの豊作、大風となる』
『木の実の少ない年は大風吹かず』
『かやの穂の出、少なきは大風の兆』
『なすの花のよく咲く年は、大雨、大風』
『返り花の多き年は大雪となる』
『かきのみのりの少ない年は小雪』
『流星があると風が吹く』
『流星がつづくと天気が良い』
『流星が多いと大風になる』
これら流星に関する諺は、信用し難いとみていいでしょう。流星については1年のいつごろに多く見られる。ということがわかっています。
冬(12月13〜14日頃)の双子座流星群、夏(8月12〜13日頃)のペルセウス流星群などその例です。
しかし、別の点から解釈することもできます。流星が見られるようなときは空か澄んでいるときで、高気圧におおわれている場合です。
このように、その時点の気象状態を知ることはできます。
『アリを殺すと雨』
『テレビの調子が悪くなると雨』
『ゲタが表になると晴れ、裏になると雨』
『テルテル坊主をつるすと晴れ』