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大野地球科学研究会は化石やお天気または星が好きな仲間が造った同好会です。

SINCE:  2001年1月1日

UPDATE: 2016年10月8日


5 盆 地 の 歴 史 を ま と め て み る と


中生代より以前は、漠然とした説明に終始してしまいました。しかし日本列島や大野盆地形成のおおまかなイメージはつかんでいただけたと思います。

今までの説明をまとめてみますと、日本列島はもともとアジア大陸の東の縁に位置しており、最初は海でした。



一方、太平洋プレートに乗って南から次々と岩帯が押し寄せ、それらの大部分は大陸の縁から地球の内部に向かってに沈み込みました。



しかし、岩帯の上部だけはアジア大陸の縁にこすりつけられるようにして地表に残りました。その証拠が和泉村でとれるサンゴの化石です。



また、古手取湖の付近は海から湖に変わり、恐竜が君臨する時代が到来しました。

その頃、大陸の奥地から太平洋側に向かって大きな川が何本も流れ、大量の土砂とともにオーソコーツァイトの小石を押し流していました。



やがて、日本列島の基盤である飛騨片麻岩を含んだ岩帯がなんらかの力によって大陸から引き離され、現在の日本列島の位置に移動しました。 こうしてアジア大陸が裂けた所に日本海ができてきました。

また相変わらず太平洋プレートの岩帯が押し寄せたため日本列島を圧迫し、日本アルプス、松本盆地、高山高地、白山山脈、そして大野盆地を取り巻く 山々が出来上がってきました。

さらにプレ−ト運動の力が地下に蓄積されたため経ケ岳が噴火し、大野盆地の東側が現在の形になりました。その後大規模な陥没が起き、地形が一挙に現在見られるものに近づきました。

陥没によって九頭竜川、真名川、赤根川、清滝川が流れ始め、扇状地や河岸段丘が形成されました。この活動は現在もなお続いています。

これが、現在に至るまでの概要です。

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