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大野地球科学研究会は化石やお天気または星が好きな仲間が造った同好会です。

SINCE:  2001年1月1日

UPDATE: 2016年10月8日


1−7 大 野 人 は み ん な 新 参 者

大野盆地のなりたちイメージ 大野盆地のなりたちイメージ 断層の話では、地質時代の長さというものが、日常感覚では計り知れないことを話しましたが、もう少しわかりやすく解説してみたいと思います。

地球が誕生してから現在まで、およそ45億年といわれていますが、月並みながら、これを一年間にたとえると、人類の存在など、とるに 足らないことがわかります。

45億年前の地球の誕生を1月1日午前零時として、現在を12月31日午後12時とすると、以下のような表が作れます。

およそ、人間に関わることは、12月31日のしかも、午後4時以降の話であることがわかります。

こんどは、大野盆地ができはじめた100万年前を1年間に置き直して考えてみると、次のような表ができます。

私たち大野人の祖先が大野盆地に住み始めたのが、なんと暮れも押し迫った12月28日のことです。それまでの長い間、大野盆地は無人の原生林が生い茂り、 時には、下荒井付近を中心に大湿地帯が広がっていたのでしょう。私たちは、本当は、大野という土地では「新参者」であるのかもしれません。

なお、佐開断層の研究を通じて、大野には、9000年前、4500年前、1500年前に大地震が起きたことがわかっています。大野人は、4500年前、 1500年前の地震は経験しているはずですが、いずれも、文字を使う以前の話ですから、記録には残りませんでした。

それにしても、前章で話した3000年に一度の頻度で起こる大地震というものは、この表に置き換えてみると、まる一年間の間、 1時間12分に一度の割合で 起きていた勘定になります。これを多いと考えるか少ないと考えるかは、個人の考え方のちがいですが、地質時代というものの長さをつくづく考えさせられも しますし、地盤が比較的安定していると言われる大野でさえ、こんな頻度で地震が起きるのですから、日本という国は、本当に地殻変動の大きな国とも 考えられます。

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