1−4 巨 大 岩 石 は ど こ か ら 来 た か
大野盆地の東部にそびえる経ケ岳は、大きく見ると、白山山系の山の一つであることがわかります。
六呂師・伏石・塚原付近に転がっている巨大な石は凝灰角礫岩といって、100万年ぐらい前に経ケ岳が噴火したとき、
火口から吹き出した溶岩が冷えて出来たものです。
その後、約1万年前に、経ケ岳の山頂付近が崩れ、泥流とともに現在地まで運ばれてきました。
石を伏せたように見えるので、このあたりの地名を「伏石」と言います。
一見、噴火の時に、巨大な岩が空中を飛んできたかのごとく感じられますが、右下の写真でもわかるとおり、溶岩が下へ下るのに伴って、
小石を巻き込みながら大きな岩状になったものです。下の写真が、右下の写真を一部拡大したものです。
山体崩壊の結果、頂上付近は二つの大きな馬蹄形ができました。