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大野地球科学研究会は化石やお天気または星が好きな仲間が造った同好会です。

SINCE:  2001年1月1日

UPDATE: 2016年10月8日


1−2 大 野 盆 地 は 洗 濯 板 の 溝

糸魚川−静岡構造線と岩村田−若神子線に囲まれた陥没帯つまり「フォッサマグナ」は、ユ−ラシアプレートと北アメリカプレートの境界線です。

日本列島は北アメリカプレ−トの移動によって、フォッサマグナに垂直な力が東側から働いています。 すると地形はどのような影響を 受けるのかを考えてみましょう。

仮に、紙の一方を手で押さえておいてもう片方を押すと、紙の表面は波打ったようになります。しかも、押した近くの波は大きく、 離れるに従って小さくなります。 この波の凸部分が山であり、凹部分が盆地なのです。

フォッサマグナに一番近い凸部分が日本アルプスであり、凹部分が松本盆地です。次に高山盆地、白山、大野・勝山盆地、越前中央山地、 福井平野、丹生山地、 敦賀平野というふうに凸凹が交互に続いていきます。つまり大野盆地は洗濯板の凹部分の一つなのです。

フォッサマグナに最も近い日本アルプスは高く、谷は深いという現象が生じます。

盆地の標高を調べてみると、松本盆地では600m・高山盆地が500m・大野盆地の標高は約170mというふうに、フォッサマグナに 近い盆地の方が高くなっています。

このような力は現在もなお働いており、毎年少しずつですが山はますます高く、逆に谷はますます深くなっています。


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