昨年の豪雪に比べ、今年は積雪量も少なく暖かい冬を過ごした。近年の目まぐるしく変わる気候に異常さを感じるのは当然かもしれない。
しかし大きい尺度で考えてみると、この異常さも正常と言えるのかもしれない。豪雪について考えると、
過去の統計では昭和2年、20年、18年、56年と18年ごとに起きている。これを18年の年回り周期とは違うと言う。
38豪雪のことをすっかり忘れてしまった昨年豪雪に見舞われ、今また56豪雪の被害や生活状況等を年とともに忘れ去られてしまうのではないだろうか。
人間が今後とも 自然の中で生き、発展していくためには、この異常気象と言われる 天候を克服していかなければならない。
そこで長期予報の有効性がある。しかし 長期予報は予想外のことが起きないという仮定のもとにされるものである。
したがって、科学的に長期予報をすることは不可能と言える。従って、過去の経験記録を大切にし、
現在の記録・経験を残していかなければならないと思う。この意味でも「56豪雪 その記録と明日への課題」は意義があると思う。